梅酢で血液サラサラに!ドレッシング作りも簡単

「不調が続いていて体がだるいし、肌もぼろぼろ…」と悩んでいませんか?血液が“ドロドロ”になっていることが体調不良の原因かもしれません。

運動や食事など健康的な習慣を心がけることで、サラサラな血液になることはできますが、今回は手軽に摂取できる梅酢をピックアップしてご紹介します!

血液は健康のバロメーター

「サラサラ血液」という言葉に対して「ドロドロ血液」という表現が一般的に使われますが、言葉の響きから、血液の見た目で判断できると誤解をしやすいです。例えば、料理中に指を少し切ったとします。流れる血液の見た目で「私の血液はドロドロしてない」と判断するのは間違いです。

血液には赤血球や白血球などが含まれています。血中の物質が異常で、血流が悪い状態を「ドロドロ血液」といいます。健康的で血流がよい状態を「サラサラ血液」とよびます。では、どのようにして血液の状態を健康的にするのでしょうか。

ドロドロ血液は病気を引き起こす?

血液がドロドロになる原因は1つではありません。例えば、脱水症状で赤血球が多くなりすぎたり、糖尿病に関連して赤血球が硬くなったりすることで、血液が血管のなかをスムーズに流れなくなります。

成人の場合、体重に対して13分の1が血液とされています。体重が65kgの場合、体内の血液は5,000mlほどです。献血では12%までは血液を抜いても問題ないとされており、65kgの人であれば600mlほど採血されます。ただし、血液全体の半分以上を失うと心停止につながり、3分の1の失血でも生命の危機にさらされます。

血液が生命維持に欠かせない理由は栄養などを体全体に届ける役割があるからです。血液に異常があれば、本来届くはずの栄養が届かないなどの支障が出ます。血液の異常事態とそれによって引き起こされる病気について知っておきましょう。

血糖値異常は糖尿病につながる

「疲れたから糖分をとりたい」と仕事や勉強をしていて感じたことはありませんか?

私たちの血液にはグルコース(ブドウ糖)を含んでいます。グルコースは即座に脳の栄養となるので、頭が疲れたときには欠かせません。

グルコースの血中濃度のことを「血糖値」と呼びます。食事をすることで血糖値は高くなり、しばらく時間を置くことで低下します。ですが、糖尿病を患うと「インスリン」というグルコースを吸収するホルモンが適切に働かなくなります。

横浜市立大学医学部附属市民総合医療センターの山川正氏によると、梅肉エキスが糖尿病に効果を発揮すると期待されています。ラットの実験ですが、梅肉エキスを投与することでインスリンがグルコースを適切に吸収するようになりました。つまり、梅肉エキスが血糖値の低下に貢献したということです。糖尿病や高脂血症に梅の効果があるのではと期待されています。

血圧異常は動脈硬化につながる

心臓から血液が流れる血管を動脈、心臓へ流れる血管を静脈と言いますが、動脈が硬くなる症状を「動脈硬化」といいます。血管が硬くなることで、血管は狭くなり、詰まりやすくなります。

動脈硬化の原因は喫煙や高脂血症などLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の数値が高いことなど、いくつかあります。とくに注意が必要なのが高血圧です。高血圧は米国でサイレントキラーと呼ばれるように、気づきづらく、突然に心筋梗塞・狭心症などを引き起こします。

テンプル大学医学部心臓血管研究センターの研究によると、梅肉エキスに含まれる成分が動脈硬化の予防に効果的と期待されています。同研究センターは「梅の抽出物である梅肉エキスには血流改善があることが明らかにされ」とした上で、「心血管疾患に対する予防および治療効果を検討するうえで非常に重要である」と発表しています。

ドロドロ血液を食事と運動で改善しよう

血液の流れを健康的にするためには食事と運動の両軸で改善していくことが大切です。食事と運動それぞれの対策を確認していきましょう。

有酸素運動で心疾患を予防する

動脈硬化などの心疾患を改善するためには有酸素運動が効果的とされています。

軽めの運動がよいとされているので、水泳やジョギングなど自分でペースをコントロールできるものを選びましょう。相手がいて競い合うような競技はあまりよくないとされます。

1日30分以上を目安に、週3回以上の運動を続けるのが理想的です。動脈硬化を改善する善玉コレステロールを増やしたり、糖尿病を改善するインスリン効果をアップしたりなどの効果が期待できます。

食事は脂質を抑えて野菜を多めに摂取する

動脈硬化のような血中コレステロール値に異常が出る症状では、食事に気を配ることも大切です。例えば、肉の脂身や乳製品などのコレステロール値が高いものは避けた方がよいとされます。

摂取すべき食品は食物繊維が多く含まれている大豆や海藻、玄米や雑穀などがコレステロール値を下げる働きがあるのでよいでしょう。複数の研究所で行われた実験が証明しているように、梅にも症状を改善する効果が期待されています。梅を加工した食品は梅干し、梅肉エキスなど種類がいくつかありますが、手軽に摂取できるという点で考えると梅酢がよいでしょう。

ドロドロ血液改善に有効な「梅酢」の簡単レシピ

梅酢はティースプーン2〜3杯を目安に摂取するのがよいとされています。

最も簡単なレシピは梅酢の水割りです。コップ一杯の水に、梅酢を混ぜるだけで完成なので、作る手間がかかりません。水を麦茶や焼酎などに置き換えてもおいしく摂取できます。

オリーブオイルや亜麻仁油などに混ぜるだけで、ドレッシングとしても活用できます。梅酢の量を1として、オイルを2〜3程度の比率で混ぜればできあがりです。

血液の健康は食事と運動でつくろう

血液は体中に栄養を運ぶ役割を担っています。しかし、血中の成分や血管に異常があると、血液がエネルギーをうまく運べなくなります。その結果、動脈硬化や糖尿病などの重大な疾患が引き起こされる危険があります。

血液の異常を改善するためには有酸素運動や食物繊維を中心にした食事をすることが大切です。例えば、野菜に含まれている植物ステロールにはコレステロールの吸収を抑制する効果があるとされています。食品として注目したいのが、研究所を中心に健康効果の研究が盛んに行われている梅です。中でも梅酢は手軽に摂取できて、栄養も豊富に含まれています。おいしく健康を手に入れるために、梅酢を飲む習慣から始めてみましょう。

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